太田陸孔さん・太田聖二さん
全日本ピアノコンクール2025 連弾:U12 部門で金賞に輝いた、太田 陸孔(りく)さんと聖二(せいじ)さん。双子で挑んだ息ピッタリの演奏の裏にはどのような物語があったのか、ピアノに対する想いや普段の様子などについてじっくりお話を聞かせてもらいました。
左が聖二さん、右が陸孔さん
ペアを結成して4年目。2人はこれまでに数々の受賞歴があり、陸孔さんは、バッハコンクール 銀賞、ピティナ・ピアノコンペティション A1級 本選優秀賞・B級 本選優秀賞・C級 本選2位・全国大会入選を受賞。聖二さんは、ブルグミュラーコンクール 金賞、ピティナ・ピアノコンペティション A1・B級 本選奨励賞、C級 本選優秀賞を受賞しています。連弾ではピティナ・ピアノコンペティション 連弾初級A・B・C 本選優秀賞を受賞し、今回、全日本ピアノコンクール2025 連弾:U12 部門で見事、金賞に輝きました。
曲目は、先生から勧められた中田喜直の『汽車は走るよ』と、西澤健治の『さあ!おでかけしましょ』。楽しい気持ちになれることから2人で選んだそうです。出場の決め手は、「先生に勧めていただいて、やってみたいと思ったから。自分たちの連弾がもっと楽しくなると思ったから」と陸孔さん。一方、聖二さんは、「2人の連弾をもっと深めたかったから。このコンクールを通じてより連弾が上手になりたいと思い、出場を決めました」と教えてくれました。
全日本ピアノコンクール ブロック大会
本番直前はお互いに緊張したそうですが、「一緒に頑張ろう」と励まし合って乗り越えました。演奏後の手ごたえについて陸孔さんは、「自分たちの中では上手く弾けたと自信があった」そうで、これまでに何度も2人で連弾してきたことで、息をピッタリ合わせることができたと言います。受賞の発表では「まさか僕らが金賞!?」と頂点に輝いたことにとても驚いたそうですが、「金賞をいただけてとても嬉しいです(陸孔さん)」「本番ではテンポがやや速くなってしまい不安もありましたが、金賞をいただくことができてとても嬉しいです(聖二さん)」と喜びの声を聞かせてくれました。
普段の練習は、いつも学校から帰ってきてから。練習の様子を動画に撮って自分たちの演奏を見直したり、時には絵を描いて曲の世界観を擦り合わせたりするそうです。「例えば今回の『汽車は走るよ』でも、ふたりの思い描いている汽車がバラバラだと弾き方も違ってしまいます。だから一致させるために、どんな汽車かな?っていうのをそれぞれで描いて、話し合って、同じ汽車を作り上げます」と陸孔さん。また、実際に鍵盤を弾く前にお互いよく話し合って、曲の物語を創作しながらイメージを一致させることを大切に、日々練習しているそうです。
時には練習中に喧嘩をしてしまうという2人。「喧嘩すると練習の時間が減っちゃうけど、それでも今回の挑戦は楽しかった!」と聖二さんは振り返ります。
練習の様子
取材当時、2人は小学5年生。4人兄弟で、お兄さん2人がピアノを習っており、カッコよく弾いている姿に憧れて5歳の時に揃ってピアノを習い始めました。陸孔さんがいまハマっているのは、「世界の国旗をノートに集めてまとめること」。聖二さんは、習いごとのサッカーが大好きだと言います。
国旗集めに夢中の陸孔さん
サッカーが大好きな聖二さん
それぞれが思う音楽の楽しさを尋ねると、陸孔さんは、「音だけで人の心を動かしたり感動させたりできるところが大好きです。弾いていると楽しくなるところも好きです」と回答。聖二さんは、「自由に弾けるところや素敵な音色が出せるところです。これからも素敵な音色を奏でていきたいです」と教えてくれました。
将来の夢はともにピアニストになることで、「みんなの心に響いて残る音楽を届けたい。大きなホールで演奏したい(陸孔さん)」、「人を楽しい気持ちにさせる音楽を届けたい(聖二さん)」と目を輝かせます。
「間違えてもいいから緊張しないで楽しく弾くこと」を大切にしているお2人。会場全体を一気に楽しい雰囲気へと変える陸孔さんと聖二さんの音色が、この先どのようなワクワクを運んでくれるか楽しみです。
全国大会での太田陸孔さん・太田聖二さんの演奏はこちら。
