望月遼さん
全日本ピアノコンクール2025 小学生中学年部門で最優秀賞金賞に輝いた、望月 遼さん。4歳からヤマハ音楽教室に通い、アンサンブルや作曲にも分野を広げているという遼さんに、ピアノの楽しさや大会本番で気を付けていたことなどをうかがいました。
望月 遼さん
今回の大会では、先生にいくつか曲の候補を出してもらった中から、バッハの『フランス組曲 第2番 Air』 とバルトークの『オスティナート』を選んで挑んだ遼さん。「去年6月にコンクールがひとつ終わって、そのあとコンクールの予定がなかったので、モチベーションを上げるために受けてみました」と、ハキハキと自分の言葉で答えてくれる小学4年生です。
大会当日、実は遼さんのひとつ前の出場者が急遽欠席となり、本番が予定していた時間より前倒しになってしまったそうです。そうした状況もあって、「本番前にはいつもより少し緊張した」と言いますが、肩や手の力を抜くなど、自分なりにリラックスできる方法を試して、冷静に弾き終えることができました。
受賞の結果を見た時には「よっしゃー!」と叫んだという遼さん。大会の前日にはエレクトーンアンサンブルのコンクールが重なっており、多忙な中で掴んだ賞でした。
小野真由美先生に師事
ヤマハジュニアピアノコンクールにおいて第8回・第9回A部門 グランドファイナル出場、第10回B部門 神奈川エリア優秀賞、第3回かわさきピアノコンクールA部門 第1位および川崎市長賞受賞、第41回かながわ音楽コンクール小学校中学年の部 特選を受賞するなど、数々の輝かしい成績を残してきている遼さん。
遼さんが音楽の世界に入り込んだのは、4歳のとき。小さい頃からピアノを習っていたお母さまから勧められて、まずはエレクトーンのグループレッスンに入りました。その後、「もっといろんな曲をどんどん弾いてみたい!」と思うようになり、5歳から本格的にピアノの個人レッスンをスタート。現在もヤマハ音楽教室に通い、ジュニア専門コースで腕を磨いています。
先生とのレッスンは、木曜日のグループと土曜日の個別の2回。自宅で行う毎日の練習は、グループと個別を合わせて2時間弱行っているといいます。「コンクールの前の追加レッスンや、本番が連続で重なると苦しいです。あと、細かいところにこだわる毎日の練習も大変です」と遼さん。日々の練習のモチベーションは、「このピアノを終わらせればゲームを思いっきり楽しんでできる!」ことだそうで、オンとオフを上手に切り替えているようです。
自宅での練習風景
ヤマハのジュニア専門コースに通っている遼さんは、アンサンブルや作曲など、個人の演奏だけではなくピアノの広い世界に入り込んでいます。「音楽は演奏する人によって、同じ曲でも音色や表現が異なります。その違いを聞いたり見つけたりすることが好きです。アンサンブルは、グループのみんなで協力して演奏するというところも好きです」と、遼さん。表現力を高めるために普段から、「優しい曲は横揺れに、激しい曲は縦揺れになってリズムをとることを大切にしています。弾くときは常に、身体の使い方を意識しています」とのこと。自分で作曲を行う創作では、モチーフを自分で考えて楽譜を紡いでいくそうです。バロック風や古典派風など、それぞれの時代に合わせて変奏する曲を作るなど、さらに深くピアノを楽しんでいます。
ヤマハジュニアオリジナルコンサートでの演奏
遼さんはピアノだけでなく、スポーツも大好き。小学3年生までは水泳、4年生からは学校で開かれている陸上教室、そしてヤクルトスワローズ推しで、野球クラブにも所属しているそうです。そんな遼さんの夢は、青山学院大学に入学して、箱根駅伝に出ること。「最近ちょっと体を動かせていないから…」と、自分の体力面まで気遣える大人顔負け、しっかり者の4年生です。
妹さんと、大阪関西万博で
今回の大会で、気づきもあったといいます。「会場だった昭和音楽大学のピアノが、低い音の方が出やすかったんです。ピアノによって音の出方や感じ方が違うので、弾いてすぐに見極めて、弾き方のバランスをとっていくことが大事だと改めて思いました。どんなピアノかは本番で弾いてみないと分からないから、弾いてすぐに自分で判断しなくちゃいけない。あと、音を綺麗に出せたとしても身体が固まってしまいがちなので、表現力も磨いていきたいなと思います」。これから先、ピアノの目標は「ヤマハジュニアピアノコンクールの全国大会で1位を獲ることです!」とのこと。どんどんコンクールに挑んで、ますますのレベルアップを目指しています。
遼さんは終始ハキハキと、自分の言葉でピアノの楽しさや向き合い方を教えてくれました。常に目標に向かって挑戦するチャレンジ精神、コツコツと冷静に前に進んでいく姿がとても印象的でした。自分のペースを大切に、これからどのような音楽の世界に飛び込んでくれるか楽しみです。
全国大会での望月遼さんの演奏はこちら。
