全日本ピアノコンクール

林伊織さん・相川昂大さん

全日本ピアノコンクール2025 連弾:U9の部で最優秀賞金賞に輝いた、林 伊織さんと相川 昂大さん。同じ小学校で、クラスも一緒の仲良し2人。今回初めてペアを組み、連弾に挑戦しました。友達と挑んだ大舞台への気持ちや、それぞれの音楽に対する想いについて、じっくりお話を伺います。

    相川 昂大さん林 伊織さん  


同じ小学校に通い、同じクラスで仲良し友達だという2人。もうすぐ昂大さんが引っ越してしまうため、お母さま同士で「2人ともピアノを頑張ってるし、連弾を組んでみたいね。2人一緒なら全国大会も目指せるんじゃないかな」と話し合い、出場に至りました。

2人は別々の教室に通っており、今回の連弾では伊織さんを指導している宮本美香先生にレッスンを受けました。演奏したのは寺島尚彦の『丸木橋をわたろう』で、宮本先生が選んでくれた楽曲です。

動画審査の撮影時


本番前は「ソロより緊張しなかった」という昂大さんに対し、伊織さんは「連弾のほうが責任を感じて緊張した」と正反対の感想に。しかし最後には「よく弾けた!」と、2人ともに手ごたえを感じられました。「最優秀賞はとれるとは思ってなかった。良くても銀賞かなと思っていました」と伊織さん。受賞が分かった瞬間は、驚きと喜びが押し寄せたといいます。人生で初めての連弾だったという昂大さんは、「楽しかった!」とにっこり。過去に一度連弾をしたことのある伊織さんも、満面の笑みで「楽しかった!一緒に弾けて嬉しかった!」と答えてくれました。

伊織さんは譜読みが苦手なため、「5曲同時にコンサート曲を譜読みしなきゃいけない時が一番つらかったです」と本音をポロリ。一方、昂大さんは、本番3週間前に指を捻挫してしまい、左手の練習が1週間ほどできなかったのが苦しかったと振り返ります。

伊織さんのソロ演奏


昂大さんのソロ演奏


小さい頃から歌が大好きだった伊織さんがピアノを習い始めたのは、4歳のころ。先にピアノを習っていたお兄ちゃんの姿を見て、自分も弾きたくなりました。これまでに、全日本ピアノコンクール3位、バッハコンクール全国大会金賞、ブルグミュラーコンクール金賞、ヤマハジュニアピアノコンクールセミファイナル奨励賞、ガルガンチュア音楽祭ライジングスターオーディションに合格。また、金沢市のコンクールなどでも最高位のピアノ協会賞を2回受賞、声楽コンクール2年連続金賞と輝かしい成績を収めています。

昂大さんは2歳のときにリトミックを始め、3歳から本格的にピアノを習い始めました。きっかけはお母さまの、「男の子でピアノが弾けたらカッコいいんじゃない?」という言葉。これまでに、ブルグミュラーコンクール 銀賞、ピティナピアノコンペティション本選A1、A2部門 奨励賞、JPTA ピアノオーディション全国大会 優良賞、バッハコンクール全国大会 銀賞と、数々の賞を受賞しています。

2人合わせての練習は、主に学校での休み時間に。また週に1度、伊織さんの家でお母さまに見守ってもらいながら練習していました。

伊織さんは普段、学校から帰ってまず、一人で先生に言われたところを直し、ハノンを練習します。そして夜、お母さんと2人で出来ていないところを細かく修正し、その日の練習の成果を確認してもらいます。一方の昂大さんは、朝、学校へ行く前に練習するタイプ。それぞれメトロノームを使った練習やリズム練習、止まるタイミングや弾き始めのタイミングなど、息を揃える練習も頑張ったそうです。

2人の練習風景を見ていた伊織さんのお母さまによると、「今回の曲は『14ひきのあさごはん』というネズミの絵本が題材なので、実際に絵本を読むこともしました。“伊織ネズミ”“昂大ネズミ”と2人をキャラクターにして、曲に合わせて物語を作ったり、気持ちや情景を2人で一生懸命考えたりしていました」。昂大さんは連弾の魅力を、「2つのパートを合わせるから4本の手で弾けるし、いろんな音が合わさって綺麗な音が出るから楽しい」と話します。


ディズニー音楽が大好きな伊織さん


習い事のサッカーに夢中な昂大さん


普段から学校でも仲良しで、休み時間には一緒にドッジボールやサッカー、縄跳びをするのが楽しいという2人。学校の休み時間には音楽室でピアノの練習をし、周りのお友達が「すごい!」と驚くこともあったそうです。

学校でも大の仲良し


音楽のどのようなところが好きなのかも、聞いてみました。伊織さんは、「ピアノは綺麗な音を奏でられるところが好きです。ぼくは声楽も習っていますが、歌っているだけで気持ちが明るくなるし、ウキウキします。音楽は、短調でも長調でも“美しいな”と思う瞬間が必ずあるので、そういうところが好きです」。昂大さんは、「音楽はリズムに乗れるところが楽しいです。ピアノは低い音から高い音まであり、強い音と弱い音で音の違いがあるところも面白いと思います」と教えてくれました。

将来の夢について、伊織さんは「まだ決まっていませんが、ピアノと歌はこれからも続けたいです」と話し、昂大さんは「ピアノが弾けるサッカー選手になりたいです」とのこと。友達と一緒に挑戦する楽しさを忘れずに、この先もますますステップアップした演奏を届けてほしいです。

全国大会での林伊織さん・相川昂大さんの演奏はこちら。

2025年度インタビュー 連弾U9
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