全日本ピアノコンクール

江藤愛珠さん

全日本ピアノコンクール2025 未就学の部で最優秀賞金賞に輝いた、江藤 愛珠(えとうあいみ)さん。今回は受賞の喜びや普段どのように練習しているかなど、6歳の愛珠さんのピアノをサポートするご両親のお話も含めてじっくり教えていただきました。

 江藤 愛珠さん


全日本ピアノコンクール2025 未就学の部において、最優秀賞金賞を獲得した愛珠さん。これまでに、第8回Pia-Conピアノコンコルディア全国大会優秀賞、第49回ピティナ・ピアノコンペティションA2級本選第1位と、各コンクールで入賞したことが大きな自信となり、「全国の大舞台で演奏したい」という明確な目標ができたことから出場を決めたといいます。演奏したのはギロックの『風に舞う木の葉』と『妖精のいたずら』で、指導してくれている先生と一緒に選曲しました。最優秀賞金賞の結果を見た瞬間、「ヤッターーーーー!!!!」と叫んで嬉しそうに飛び跳ねたという愛珠さん。「大きな舞台でとっても緊張した!」とのことですが、広い舞台で堂々と弾き終えることができました。家族みんなで喜んだ受賞のあとには、おいしいご馳走を食べてお祝いしたそうです。

「はじめての発表会」直前の練習風景(当時3歳)


愛珠さんがピアノを始めたのは3歳のとき。きっかけは、小さいころから長くピアノを習っていたお母さんでした。「私自身が幼少期からピアノを習っていて、その時に感じた“音楽を奏でる楽しさ”を娘にもぜひ味わってほしいなという願いが一番のきっかけでした。日々の練習を積み重ねてひとつの舞台を作り上げる…という経験が、娘にとって大きな自信や心の豊かさにつながってほしいと考えて、ピアノを習わせることにしました」。実はいま、愛珠さんがピアノを習っているのは、かつてお母さんが指導を受けていた川﨑圭子先生。信頼する先生とのレッスンこそが、愛珠さんの音楽性と豊かな感性を育むうえで欠かせない時間になっていると、お母さまはおっしゃいます。「娘は先生のことが大好きで、毎週のレッスンを心待ちにしています。先生の表現力豊かなご指導は娘の心に深く響いているようで、レッスン後はいつも高揚した様子でその日の喜びを語ってくれます」。愛珠ちゃん自身も、「練習は楽しい!」ときっぱり。曲を「ただ弾くだけ」と捉えるのではなく、曲のストーリーを考えて、「ひとつの物語」として演奏する方法がとても合っているようです。

教室で開かれたコンサートでの演奏(当時5歳)


6歳にして、普段からひとりでピアノに向かって練習しているという愛珠さん。普段の練習量は「いっぱい!」だそうですが、なんと朝ごはんを食べた後すぐ、7時から8時までピアノに向き合っているといいます。「上手になりたいなという気持ちで、まずはハノンから弾いています」とのこと。ピアノを習いはじめた頃はお母さまが隣について練習を見ていたそうですが、年齢が上がるとともに自分ひとりで向き合えるようになり、今に至るそうです。「ピアノの練習は、生活のルーティンに入れることを心がけてきました。その中で、ただひたすら練習するのではなく、練習する曲の順番を変えたり、本人の好きな曲を途中で入れたりすることで、練習へのモチベーションを保っています」と、お母さま。たまに声掛けはするそうですが、基本は後ろで見守るだけだといいます。

普段から明るく天真爛漫


練習では、先生から週に一度受けた指導を一つひとつ丁寧に振り返り、次のレッスンまでに必ず課題をクリアすることを目標に、毎日の練習を欠かさず行っているといいます。昨日まで弾けなかったところが今日弾けるようになると、とても嬉しいという愛珠さん。指が思うように動かないもどかしさや、イメージ通りの音色が出せない悔しさに涙を流す日もあったそうですが、「理想の響きをカタチにするまであきらめない」という強い信念で練習を積み重ねてきました。「苦しい時期も目標に向かってピアノに向き合い続けていたことが、全国大会での演奏に繋がったと思います」と、お母さま。楽しみながら取り組むハートの強さを持っている愛珠さんの素晴らしさはもちろん、日々の練習を苦痛に感じさせないというお母さまの工夫があってこその受賞だといえるでしょう。

趣味は「お菓子づくり」


お菓子を作ることが大好きで、得意なスイーツを尋ねると、「エクレアと、ババロアと、シュークリームと、プリンと、シフォンケーキ!」と、止まらない愛珠さん。将来の夢は、アイス屋さんがよく候補に出てくるそうです。「いまはピアノを楽しいと言ってくれているので、ステージ経験などを通しながら、困難にぶつかったときも乗り越えられるチカラを同時に身につけてくれたらいいなと思います」と、お母さま。ステージでの演奏を楽しむ気持ちを大切に、コンクールという舞台に挑戦し続けることで、自分を信じる心を養いながら成長する姿を見守りたいとおっしゃっていました。

春からは小学生で、ランドセルでの登校を心待ちにしている愛珠さん。新しい世界に飛び込むことで、愛珠さんの奏でる音色がどのようにバージョンアップするのか、また楽しみです。

全国大会での江藤愛珠さんの演奏はこちら。

2025年度インタビュー 未就学
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